このページを見に来て下さった方は、佐賀こもれびが国内でも最大級のサウナ室があることをご存じの方が多いかと思います。
サウナ―が一度は足を運んでみたいと思うサウナがある佐賀こもれびですが、「プレミアムアウフグース」と称して、事前予約の有料アウフグースを不定期に開催しています。
入館料に追加で料金がかかるアウフグースということで、追加料金を支払ってまで受けに行った方がいいのか、百聞は一見に如かずということで、佐賀こもれびで実際に体験してきました。
事前予約から当日のアウフグースを受ける際の流れ、私が実際に体験して感じたことなどをご紹介していきます。
佐賀こもれびとは
サウナ好きの皆さんであればご存じの方も多いであろう「源泉掛け流し温泉 佐賀の湯処 こもれび」
まずはこの施設の特徴についてご紹介します。
なお、当方男性ですので、入浴エリアに関しては男性エリアに関するご紹介です。
佐賀こもれびは国内最大級のサウナ有り(男性側)
男性のサウナには、ISOサウナ(ISO:フィンランド語で「大きい」という意味)という、スタジアム形式のサウナがあります。
男性側には120インチの大迫力スクリーンが2面設置されており、その間にサウナストーンが設置されています。
ISOサウナの収容人数は70人程度となっており、こもれび公式サイトの写真を見ると、そのスケールの大きさが一目瞭然です。
こちらにはオートロウリュでサウナストーンに自動でアロマ水をかける仕組みになっており、スクリーンの映像や音楽、アロマの香りと共にサウナを楽しむことができます。
アウフグースサービス
アウフグースとは、「熱波師」という日頃から訓練をしている方が行うサービスです。
サウナの中で大きなタオルを振り回して熱い空気や蒸気をサウナ室内に広げたり、サウナを楽しんでいるお客様に向けてタオルで熱波を個別に送ったりします。
タオルによる空気の流れが発生することで、通常のサウナ体験とはちがった刺激的なサウナ体験をすることができます。
特に近年では趣向を凝らしたパフォーマンスも組み込まれることが多くなり、熱波師の個性が出ているアウフグースも多くなってきています。
サウナに力を入れている佐賀のこもれびでも、アウフグースが毎日定期的に開催されています(女性はスタッフ人員等の都合で開催されていない場合がありますので事前にお尋ねください)。
佐賀こもれびの水風呂は広い
佐賀こもれびの水風呂は広いサウナ室にしっかりと対応できるように、大きめに作られています。
サウナ室を出るとすぐそばに水風呂あり、ゆったり入っても20人くらいは余裕で入れるのではないかという広さです。
また、水風呂に入るための出入り口(階段)が2か所あるため、アウフグース後に一気に人が水風呂に押し寄せるときなども、混雑しないような作りになっています。
私はサウナ後は手桶で水を頭から被り水風呂に入る派ですが、シャワーで汗を流してから水風呂に入りたいという方向けに、水風呂のサウナ室側入り口のすぐ近くにシャワーが設置されているところもポイントが高いです。
気になる水風呂の水温ですが、私が入った時の水温は約15度でした。
佐賀こもれび公式Twitterでは毎月のカレンダーが公開されており、月によっては、「極寒水風呂」企画が行われている日もあります。
佐賀こもれびは整いスペースも魅力的
#こもれび の #ととのい椅子 のご紹介
男女とも露天の外気浴スペースに椅子をご用意しています。リラックスしながらクールダウンできます👍👍 pic.twitter.com/UMqPVfmam4— 【公式】佐賀の湯処 こもれび (@saga_komorebi) May 3, 2022
こもれびは外気浴の整いスペースも魅力的です。
露天スペースには、身を預けることができるととのい椅子が設置されています。
特に座って背中に体重を預けるとリクライニングをする「インフィニティチェア」を一度利用していただくことをお勧めします。
別名「無重力チェア」とも呼ばれており、水風呂後の整いタイムにこの無重力感覚が合わさることで、今までに感じたことのないリラックス効果を感じました。
ぜひ一度体感していただきたいです。
また、ツイートに紹介されていた椅子以外にも、通常の椅子やベンチ、内湯の中にも休憩するスペースが確保されており、外気浴難民が出ないような工夫がされていました。
佐賀こもれびの有料アウフグースに行ってきた体験談
佐賀こもれびの有料アウフグースに行ってきました。
イベント名としては「プレミアムアウフグース」と称されていました。
ここからは実際に体験した内容についてご紹介していきます。
※2023.5.28時点での情報の為、現在では流れなどが変更になっている場合があります。
佐賀こもれびの「プレミアムアウフグース」とは?
佐賀こもれびには、「プレミアムアウフグース」というものがあります。
こもれび外部の施設に所属していたり、フリーで活動している熱波師を招集して行われるアウフグースです。
最近は事前予約制になっていて、入館料とは別途料金が必要な場合が多いです。
Twitterで発表される予約ページより予約を行います。
今回参加した佐賀こもれびの有料アウフグース「オカミチオ」氏
おはようございます🌞
5/28(日)のプレミアムアウフグースの予約を開始致します!
QRコードやURLからお願いしますご予約はこちらhttps://t.co/NIRQseiajE pic.twitter.com/nEak5RHbqa
— 【公式】佐賀の湯処 こもれび (@saga_komorebi) May 22, 2023
今回私が参加した有料アウフグースは、2023.5.28に開催された横浜スカイスパ所属のオカミチオ氏(Twitter:@oka_guss)によるアウフグースです。
ACJ(Aufguss Championship Japan)2023で個人5位の実力者ということで、あまりアウフグースの世界を知らない私でしたが、どのようなアウフグースをされるのか興味を持ち参加することにしました。
佐賀こもれびの有料アウフグースに参加する事前準備
佐賀こもれびの有料アウフグースに参加するには、予約が必要な為、予約ページより予約を行いました。
今回参加するアウフグースは複数部有ったので、自分が行きたい時間を指定して予約を行いました。
支払は現地でということでしたので、支払い手続きなどはなく予約が完了しました。
定員があるイベントですが予約時点で料金が発生しない為、都合がつかず行けなくなった場合は必ずキャンセル処理を行い、参加したい人が参加できるように配慮をしなければならないなと思いました。
佐賀こもれびへ入館して予約用のリストバンドを受け取り
#こもれび についてご紹介
下足ICバンドによる #後精算システム を取り入れています。館内でのご利用金額が下足ICバンドに記録されていき、お帰りの際に自動精算機でまとめてお会計が済ませられます✨ pic.twitter.com/n06giEu0rK— 【公式】佐賀の湯処 こもれび (@saga_komorebi) April 29, 2022
ここからは当日の動きになります。
佐賀こもれびは、靴箱のカギにつけられてるICバンドで館内での利用金額が管理されています。
帰る際に自動精算機でまとめて会計を行う流れになっています。
靴箱に靴を入れ、靴箱のICバンドを使用して入口すぐ横にある自動改札機のようなゲートを通ることで入館処理が行われます。
入館後に受付でアウフグース予約メールを確認していただき、時間が記載されたリストバンドを受け取りました。
このリストバンドはアウフグース開始の際の入場で回収されるので、入浴時には必ずつけて浴場にいきましょう。
また、このときに靴箱の番号を確認され、料金がICバンドに加算される仕組みになっていました。
リストバンドを受け取り後からサウナ室入室前まで
リストバンドを受け取った後は更衣室に向かい、浴場に入ります。
ロッカーは通常のほぼ正方形に近い形のものと、細長いロッカーがあります。
細長い方のロッカーはハンガーもついており、スーツやジャケットでこもれびを訪れた方におすすめです。
館内をキャッシュレスで利用できるようになっているため、ロッカーを利用する際も小銭は不要となっています。
プレミアムアウフグースを受ける際は、脱衣時にロッカーの中にアウフグース用のリストバンドを忘れないようにしましょう。
私は予約時間30分前に浴場に入り、体を洗って少し温泉で温もってからアウフグースを受けようと計画していました。
そして浴場に入ると、サウナ室の入り口から洗い場・浴場の方まで連なっている行列がすでに発生していました。
正直この光景にギョッとしながら、洗体後、少しだけお湯に入り予定より早めにお湯を出て整列に参加しました。
場所取りのために数十分前から並ぶのは、並ぶ方もピリピリしますし、内湯の湯船の入り口まで列が伸びているのはせっかくリラックスをするための施設でリラックス感が薄れてしまうなと感じてしまいました。
せっかくの予約システムがあるので、入場は予約先着順にするなどして、リストバンドに予約順の番号まで記載し、事前の整列をなくすことで、より良いリラックス空間が生まれるのではないかなと感じました。
サウナ室に入室してオカミチオ氏のアウフグースを体験
予約時間になり、プレミアムアウフグース用のリストバンドをスタッフの方にお渡しして入室しました。
列の後ろの方だったので、端のほうの2段目と中央付近で見ることができる3段目で悩みましたが、せっかくだから真ん中で見てきつかったら移動しようと思い3段目に座りました。
アウフグースが始まる前にオカミチオ氏から今回のアウフグースについて説明がありました。
- 今回行うアウフグースは”SHOW”アウフグースということ
- ACJで実際に披露した演目をベースとして行うとのこと
- ”SHOW”アウフグースのため時間が少し長い(15分程度)の為、無理せずに移動や退室もOKとのこと
そして実際にアウフグースが始まると、これまで受けていたアウフグースとはちがい、サウナの熱を楽しみながら観劇をできるといった形で、新たなエンターテイメントの形を見ることができたと思いました。
タオルを剣に見立てた動きもとてもかっこよくキレがあり、”SHOW”として魅せるために色々と研究をされているんだなと感じました。
また、SHOW要素だけではなく、劇パートの途中にある客席個人個人への熱波の送り方も、一人一人丁寧に送られていて、「これは自分に向けて送られた熱波だ!」としっかりわかり、とても満足度が高かったです。
ちなみにオカミチオ氏のACJでの演目は↓の動画から見ることができます。
(ACJは世界大会の予選を兼ねているため、オカミチオ氏は英語での演目となっています)
アウフグース終了後の水風呂・外気浴
アウフグースが終わり、水風呂・外気浴と楽しみました。
今回はプレミアムアウフグース終了直後で一斉にサウナ室から人が出て行った為、ととのい椅子は私が水風呂からあがる頃には満席状態でした。
そのため、内湯スペース内の休憩スペースで外気浴をしていました。
ゆっくりとしていると、まさかのオカミチオ氏がタオルを持参しての登場!
タオルで扇いでいただきながら、アウフグースに関するお話を聞かせて頂きました。
- 演目自体は日本語にかえて、わかりやすいようにした
- SHOWアウフグースで時間が長いので、途中までは温度設定を低めにして最後に上げていった
- 初めての施設さんだったので温度管理は慎重にしていった
これらのことをお聞きし、様々なことを考えながらされていることや、横浜から九州まで来ていただくことのありがたさを感じました。
プレミアムアウフグースで終了後に扇ぎにきてくださるのは、プレミアムアウフグースで想定されている範囲を超えているのかもしれませんが(今回が初参加だったためもしかしたら他の方もされているのかもしれません)、このような形で外気浴にまで扇ぎに来ていただいて、コミュニケーションをとっていただいたことはとても嬉しかったです。
こういったホスピタリティの高さも人気の理由の一つなのかなと感じることができました。
佐賀こもれびの有料のアウフグースのよさ
有料ということで、追加で料金がかかるだけの満足度は得られるのだろうかと思って臨んだ今回の体験でしたが、体験してみてとてもよかったです。
いつもとは違ったアウフグースを楽しむことができる
今回参加してみて、熱波師毎に様々な趣向を凝らしたアウフグースがあるということを身を持って体験しました。
本来ならその熱波師が所属しているところまで足を運ばなければ体験できないものを、こうやって招聘していただいて、近隣の大きなサウナ室で体験できるというのはとてもありがたいことだなと感じました。
様々な方のアウフグースを受けて、アウフグースの世界をもっと知りたいと感じました。
事前予約で確実に入ることができる安心感がある
せっかくお目当ての熱波師がアウフグースをしてくれるとなっても、このようにイベントで完全に当日の先着並び順になってしまうと、入室できない可能性があります。
また、早めに待機しておくと本番までにすでに温もってしまい、万全の体調でアウフグースに臨めないということもあると思います。
別の施設(サウナ室もそれほど大きくない所)の話になるのですが、人気の熱波師がアウフグースを行う際は、それを受けるための入室の駆け引きがすさまじいそうです。
それを考えると、事前予約で人数が管理され、確実に入ることができる安心感はかなり大きいのではないかと思います。
※定員オーバーでなければ料金を支払う旨をスタッフに伝え飛び入り参加も可能のようでした
佐賀こもれびの有料アウフグースに行ってきた体験談のまとめ
佐賀こもれびの有料アウフグースは、外部から熱波師に来ていただくことで、いつもとはまた違ったアウフグース体験をできるとてもよいイベントでした。
熱波師によってさまざまなアウフグースを体験することができることに改めて気づかされたイベントでした。
遠方の地から佐賀に来ていただいて、佐賀こもれび自慢の広いサウナ室でアウフグースを受けることができることを考えると、数百円の追加の参加費であれば喜んでお支払いし、また参加したいと思います!